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「あん」に込められた深いメッセージ

桜の木の前で笑っている女性

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私が映画で心に残った作品は「あん」です。

邦画では自分の中のランキングトップ10の中に入ります。

どら焼き屋で働く店長、その常連さん、そしてそのどら焼き屋に応募して働きたいと懇願してきた老女トクエさんのヒューマンストーリー。

単なるどら焼き屋のストーリーではありません。最初⇒最後まで緩やかな映画で深いメッセージ。

テンポは、桜を綺麗に映し出しているシーンなど、安心感と懐かしさを覚える場面が多々。

凄く自分が育った田舎のテンポに似てるからかもしれません。

回顧させられる方々もきっといらっしゃるかもしれません。

観て感じて頂きたいです。

粒あんといえば、どら焼きではなくとも日本人のおやつに使われているのでとってもホッとするお味で老若男女問わず馴染みがあります。

久しく食べてなくても、口にすると特別な心持ちに。

何も考えずにただただ、あんの美味しさに安堵します。

この安堵感とっても心地良いです。

トクエさんがどら焼き屋さんであんを作らせてほしいと思う気持ちは深くありました。

最初は興味心だけかと思っていました。
観進めると理解出来ました。

トクエさんは単に興味心で応募したのではない。

思いは単純ではありませんでした。

作る時はあずきと心通わせて、まるであずきを読み取っているかのよう。

それにあずきも応えてくれて美味しいあんになっているんですね。

実際に「あんを炊いている時は私はあずきの言葉に耳を澄ませていました」とトクエさんは言っています。

私自身信じているのが、どんな物にも心はあると思っています。

トクエさんもそう信じていたのではと親近感を持ちました。

そんな心が込もったあんは勿論評判になります。

映画を観ている時点でもし、そのお店が実在したら絶対行ってるし、トクエさんに会いたいぐらいだと感じていました。

御礼を言いたくなるぐらい美味しさが映画を通じて伝わってきました。

どら焼きが無性に食べたくなるぐらい映像から伝わってきます。

いつもは、あまり意識しないかもですが、作り手さんに感謝して味わいたいなと改めて実感。

評判になったどら焼き屋さん。
繁盛することになります。

全員とは言いませんが、一部の心ない人間は何処にでもいますね。

トクエさんへの心ない噂がお店にとって影響を与えてしまいお店から離れてしまいます。

店長の苦悩する気持ちもわかるだけに涙が止まりませんでした。

世間が差別の目を持っているから店長はトクエさんがいくら良い方でも辞めてもらわないといけないという選択をとりました。

映画を通して、情け無い世の中というか、悔しくて( ノД`)

これが悲しいか現実の世界でもあります。

きちんと、病気の意味を知る機会になるので、正確に理解して頂ける方が増えたらなあ。

私自身も自分なりに勉強しました。間違った判断をしてずっと隔離されてきて、そんな方々が解放された時にはあまりにも長い月日が流れてしまっています。

差別は悲しいことにまだまだこの世の中にある。

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