化粧品の美容成分には様々なものがあります。
昔から漢方などで使われているように、
多くの植物には
人間の体に効果のある成分が含まれているのですね。
イメージの良さで選んでしまう事も多い
植物由来の美容成分ですが、
注意が必要です。
どんな成分でも人によって合う、合わないがある
植物だと安心なイメージがありますが、
実際には。。。
例えば野菜や果物だって、
個々にちょっとアレルギーが
出たりする事もありますよね。
リンゴ食べると口がかゆくなるとか、
トマト食べると唇が少しはれるとか。。。
植物由来の美容成分も同じです。
ですので、植物とかオーガニック、
という宣伝をしているからといって
安全という事はありません。
これは実際に使ってみないと分かりません。
使ってみて、
少しでも肌があれる等が出た場合は
すぐに使うのをやめて、
お医者さんに行くべきです。
最近も美容成分のアレルギーに関しては
色々な問題がありました。
ただしこれについても
被害があった人と無い人がいたはずです。
実際にはアレルギーが起きるか起きないは
体質にとても依存します。
本当に食べ物と一緒です。
だから何かアレルギーが起きた場合は
一つの要素だけでなく、
界面活性剤、植物エキス、あるいは油、、、
いくつかの観点で疑わなければいけませんよね。
これは高い化粧品だから、とか安いから、
というのはあまり関係ないようです。
(ただし高い、というかしっかりした会社の方が
きちんと安全性試験を行っているという事はあると思います)
植物由来原料は、有効成分の量にムラが出る
もちろん化粧品向けの効能効果を持つ
植物由来の原料で高い効果があるものは
たくさんあります。
ただし気をつけなければいけないのは
植物由来原料の場合、
そこに含まれている有効成分の量に
ムラが出てしまう事。
例えばヒアルロン酸の場合は
ヒアルロン酸そのものが保湿力のある成分なので
配合したパーセンテージが
そのまま化粧品に入ります。
けれども植物由来の有効成分の場合、
その添加量は同じでも
そのまた原料に入っている植物によって
その中に入っている有効成分量が変わってきてしまいます。
天然のものですので仕方ないですよね。
それは頭に入れておく必要がありそうです。
もう一つよく知られている
化粧品の成分では“ペプチド”
というものがありします。
ペプチドというのはタンパク質を構成する成分で、
要するにタンパク質を小さく砕いたもの
と考えてもらえればよいです。
これは体内での信号として作用します。
例えば、細胞を増やすための指示を出す信号になるわけです。
そうするとその指示を受けた皮膚が
体内の反応として
最終的に皮膚をふっくらさせる効果
があったりします。
これは結構効果のある場合があったりします。
ただしこういった作用というものは
化粧品の場合、宣伝には使えないのです。
化粧品の定義というのは、
皮膚を健康に美しく保つためのもので、
効能効果をうたってはいけません。
効能効果がうたえるようになるのは
医薬部外品、あるいは医薬品に分類されます。
ただしこれも医薬部外品の場合は
使える原料が限られてきますので、
基本的にどんな原料でも自由に使える化粧品の方が、
パッケージには美白と書いていなくても効果のある場合があります。
防腐剤について。パラベンは悪なのか?
パラベンフリーの流れがずっとありますが、
それも最近は専門家の中では懐疑的な人が多いのです。
パラベンというのは
少量でも非常に強い防腐効果があるものです。
パラベンの正式名称は
パラオキシ安息香酸エステル。
あるときにアレルギーを起こした事で
パラベンが悪者になってしまいました。
現在それに変わる防腐剤には
フェノキシエタノールや安息香酸、
あるいは多価アルコール系のブチレングリコールや
プロピレングリコール等があります。
しかしそれらはパラベンと比べると
相当沢山の量を入れなければなりません。
確かにパラベンは
過去に人によって
アレルギーを起こした事はあります。
けれども、
代りとして使われている
それらの防腐剤はどうなのでしょう。
本当に安全なのでしょうか。
実際に化粧品の開発者に聞いてみると、
本当はパラベンの方が品質的には良いのだけど、、、
という嘆きをよく聞きます。
防腐というのは
化粧品や食品のような
半分ナマモノに対しては
絶対に必要なものです。
そうでないと商品が腐ってしまいますからね。
ですので不安な防腐剤を使って
防腐力が弱まって腐ったものを
皮膚につける方がよっぽど有害なのです。
今いくつかの化粧品原料会社で
植物由来の防腐剤の開発が行われています。
しかしながら、
実際に防腐力が十分なものの開発
というのは非常に難しいそうです。
防腐試験で基準をクリアしていたとしても
化粧品への配合パーセンテージ
というものは非常に高くなってしまいます。
どうしてもコストがかかってしまうということもあり、
まだ多くの化粧品では採用されていません。
結論をいうと、、、
やっぱり合う合わないは
試してみないと分からないということです。
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