正常な肌の角質層には、およそ10%~20%の水分が含まれていて、それが皮膚の柔らかさと弾力性を維持しています。
冬は空気が乾燥し、朝晩の温度差も大きくなると皮脂腺と汗線の分泌が減少し、肌の細胞の水分量は急降下していきます。
つっぱり、かさつき、乾燥シワが出てきたら、まずは内側からの水分補給と外側からの保湿が必要です。
水分補給は多ければ多いほどよいのか?
水分を補給することで乾燥による肌の問題がすべて解決できれば、プリプリの肌をいつまでも保つことは難しい問題ではありません。
たくさんの水を飲むことで新陳代謝が活発になり、補給した水分が無駄なく皮膚細胞に潤いをもたらしてくれたら良いのですが、たいていは肌の細胞に届く前に代謝されて体から出て行ってしまいます。
その上、大量の水を飲むことによって、体内のたくさんの体の組織を作り上げる有効な電解質やミネラルも一緒に排出されてしまいます。
毎日の水分量は体重60kgの人で約2Lと言われますが、これは食事から取れる水分量も含まれるので、2Lすべてを水から取らなければならないというわけではありません。
乾燥肌には絶対クリーム?
医学的に見れば、肌のタイプがオイリー肌であろうと乾燥肌であろうと皮膚組織の構造は同じであり、そこに蓄えることができる水分の量も同じはずです。
違いは水分の蒸発量によります。
したがって、見た目が脂っぽかったりカサついたりしていても、保湿が必要なのはどちらも一緒ですが、乾燥肌はオイリー肌よりも肌表面からの水分の蒸発量が多いのでカサついてしまうのです。
いかに水分を蒸発させないかが、乾燥肌の保湿のキーポイントであるのは明らかです。
クリームも乳液もただテクスチャーが違うだけで、どんなテクスチャーであっても肌に水分を閉じ込めておくことができる優れた保水成分が保湿効果をより発揮するのです。
したがって、セラミドのような保水効果の高い成分が入っているものは保湿乳液でも乾燥肌に向いています。
保湿のためのオイルについて
肌の表面に油性の膜をつくり、水分の蒸発を抑えるための保湿オイルがありますよね。
確かに効果はありますが、ベタつきがあり毛穴が詰まって新陳代謝がうまく働かなくなることがあります。
そのため空気中の水分を肌から取り込むことができにくくなり、本来備わっている自然な保湿機能も弱まってしまいます。
冬は新陳代謝が鈍くなるので、詰まった毛穴のためにも時々スクラブ洗顔を併用してください。
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