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日本人作曲家の音楽

桜の木の前で笑っている女性

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日本人作曲家の残した音楽って、どれくらい有名なものがあるのだろう。

まずは、滝廉太郎。「花」や「荒城の月」が有名だが、「荒城の月」は、賛美歌にもなっているとかいう話も聞く。

それから、ピアノ曲で「憾(うらみ)」というのがある。芥川也寸志氏等はしばしばテレビ等でこの曲を紹介していた。

次は山田耕作。
「からたちの花」とかが有名だけど、歌劇「香妃」という作品がある。

彼の死後、團伊玖磨によってオーケストレーションされたこの曲は1981年に初演され、私も見に行っている。

感想は、何度も繰り返される主題だけがなんか鼻についてしまい、あまり面白いという風には捉えられなかった。

それから、矢代秋雄のピアノ協奏曲、尾高尚忠のフルート協奏曲、黛敏郎の涅槃交響曲、そして、アラム・ハチャトゥリアンの弟子である芥川也寸志の交響三章、等、有名な曲が並ぶが、海外ではあまり演奏されていない。

海外といえば、NHK交響楽団がヨーロッパ公演の時に、アンコールとして持って行った外山雄三の「管弦楽のためのラプソディ」も有名であろう。

この曲は民謡がふんだんに用いられているから親しみがわく。

後は、やはり武満徹を外すわけにはいかない。

いろいろな作品があるが、この人を有名にしたのは「ノベンバー・ステップス」かな。

オーケストラに琵琶と尺八が非常に日本的に絡んでくる。

西洋の人にとっては衝撃だったに違いない。

琵琶といえば、小沢=ボストン交響楽団の中国公演で競演した呉祖強の「草原の小姉妹」という琵琶協奏曲があるが、こちらは明朗快活な琵琶で日本との国民性が出ている。

後は、ゴジラを作曲したおなじみ伊福部昭が有名だが、伊福部以外にも、間宮芳生、別宮貞雄、松村禎三、石井眞木、林光、広瀬量平、小山清茂、池辺晋一郎、三善晃、湯浅譲二、吉松隆なんてビッグネームもあったりする。

この中では三好晃の「急の曲」がクルト・マズア指揮、ライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の日本公演で日本音楽集団と共に演奏されており、私も見に行っている。

マズアは、この曲が好きだったみたいだ。でも、和楽器が無い西洋では演奏しづらいであろう。

例えば、ハンガリーの作曲家コダーイがツィンバロムを「ハーリ・ヤーノシュ」で使うと、ツィンバロムは世界で市民権を得た。

ただ、非常に難しい楽器なので、ツィンバロム奏者がいないと「ハーリ・ヤーノシュ」はできない。

それにも関わらず、「ハーリ・ヤーノシュ」は世界で演奏されている。

そこまでの魅力が曲にあるからだ。尺八や琴を加えた楽器で、日本の魅力を引き出した曲で世界中で演奏されている曲をまだ私は知らない。

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